こまが大好きなのだ。
ぐるぐると紐を巻きつけ、
勢いよく地面に叩きつけると、
ぎゅるるるると勢いよくこまが回る。
休みの日は朝からずっとその音がしている。
よくまあ飽きないものだと思う。
素朴な玩具で集中して遊ぶ昭和な息子が微笑ましく、
ふと様子をみてみると、
いお、何と、下半身を丸出しにしているではないか。
「何してんねん!」
「あのね、ぼくね、回ってるこまを、おしりではさんで止める遊びしてんねん。」
・・・お前は、こまわり君か!なんちゅう変態な遊び発明しとんねん。
そら、飽きひんはずや!
ドキドキしながら尻を近づけ、回転するこまを、真剣白羽取りみたいに、
見事にピシッとはさんでは、
よだれ垂らして爆笑しているうちの子を見たら、
なんか、もうどうでもいいやと思った。