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『青い鳥~わくらば(邂逅)~』

4月5日発売号の小学館ビッグコミックオリジナルにて
『青い鳥~わくらば(邂逅)~』新連載スタートです!

宜しくお願いいたします。

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『続・星守る犬』発売中です!下↓の表紙をクリックして頂くと『星守る犬』公式ツイッターに飛びます。サイン会やイベントや映画情報もお伝えします

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前作をお読み頂いた方に・・・感謝を込めて描きました。『星守る犬』公式Twitterも開設中。上↑の表紙画像をクリックすると飛びます!

5月25日『ぱじ』愛蔵版が発売!

5月25日『ぱじ』愛蔵版が発売!
『ぱじ』が選り抜き愛蔵版で復刻発売されます。上の画像をクリックすると公式サイトへ。毎日更新の書き下ろし一齣ぱじもお楽しみ頂けます。ぱじとももちゃんの他愛のない、なんてことない、ほっこりしたつぶやきをお楽しみくださいませ!

2009年9月30日水曜日

ふてぶてしい、いゆ

夕飯の時の、いゆと佳代ちゃんの会話が少し面白かったです。

まず、 いゆが、ご飯を食べながら、

「くそぅ。最悪や。うちのあの『少年の主張』、

 朝礼で、もっぺんやらされることになりそうや。」

と、ふくれっ面。

「何で?こないだかて、大勢の人の前で、やれたやん?」

と、佳代ちゃんが言うと、

「全然ちゃうわ!あれはやな、全然知らん人の前やったから

 うち的にも、テンション上げてはじけることができたんや。

 ・・・・・知ってる人もおるとこでなんか出来るわけないわ。無理!」

「でも、同じ学年の人の前では、一回読んだことあるんでしょ?」

「そうや!クラスでいっぺん読まされたんや!あの後、最悪やった。」

「何で。」

「何でって、お母さんのせいや!」

「せやから、何で?」

「『ほんまに家にクーラーなくて、いゆ以外、全員裸なん?』て

 皆がいちいちうちに聞いてきよるねんて。」

「へえ~」

「ゆうかちゃんなんか、『それってお母さんも?まじで?』って

 しつこく聞いてくるから『お母さんが一番、裸や!』言うてん。」

「そうや。その通りや。」

「そしたらみんながわーわー、『何でなんか』とか、『ありえん』とか、
 
 『それってお父さんは何も言わんのん?』とか、うるさいから、

 うち、言うたってん!」

「ほう。」

「『トトロが服、着てますか?』って。『象が服、着てますか?』

 『トドが、カバが、牛が、服、着てますか?』 

 『それと同じこと!愚問や!』って、言うたってん。」

「なんやねんそれ!誰がトトロや!」

「さらに、こうも言うたった。

 『あのなあ、 ちなみにGACKTも家では裸らしいぞ』って。」

「ま、あっちはクーラーあると思うけどな・・・。」

「所詮、セレブと貧乏人は一周回って、結局、大体、

 同じことになっとるんや。マドンナかて、肉食わんと

 イモやら野菜やら粗食ばっかり食べとるらしいし。

 あんまし、うちと変わらんわ。」

「だいぶ違うと思うけどな。」

「つまり、0点と100点は意外と同じやってことや。うん。」

「なんでやねん!」

「そう思ったら、うちのテストの点なんて、全然ありやな。うん。

 ごちそうさん。食った食った。もう寝るわ。」

「おいおいおい!寝るわとちゃうわ。

 宿題は?『自己みつ』は?テスト勉強は?」

「知らん!歯磨きして、もう寝る」

「あ、こら、まてーい!いゆ!」


まったく。

・・・ぐうたらで、どうしようもない、アホいゆですが、

なかなか頓知のきいた返しをするようになりました。

しかし、ふてぶてしい。

困ったものです。反抗期。

2009年9月29日火曜日

卒園アルバムの撮影

今日はいおの幼稚園で、卒園アルバムのための

お弁当風景の撮影をしました。

(うちは夫婦でアルバム委員です)


園児達のにぎやかなお弁当風景を

テーブルごとに、1グループずつ写真を撮ります。

しかし、お弁当を食べている子ども達は皆、自由そのもの。

いくら「皆さん、こっち見て下さい~!」と言っても、

なかなか全員が同時にこっちを向いて、

ニッコリしたいい笑顔を見せてくれるということは難しく、

カメラマンの私は、ファインダーをのぞいたまま、

なかなかシャッターを押せず、戸惑っていました。

すると、佳代ちゃんが、突然、私の頬でタコ焼きをつくり、

「見て見て、おっちゃんのほっぺ、タコ焼きやでぇ~!」

と、子どもの注意を引きつけ、笑わせてくれました。

そこをパチリ! 

うまく全員の目線&笑顔を撮ることができました。

その後も、佳代ちゃんは、テーブルごとに、

「ちょっと見て見て、このおっちゃん、鼻毛出てるよ~!」

「実は、おっちゃんの耳、取り外せるんだよ。見て、ホラ!」

「今から、このおっちゃんのカツラが空に飛びます。3・2・1・・・」

などなど、次々に、あることないこと、適当な事をいって、

私の方に注意を引きつけ、笑わせてくれて、すごく助かりました。

みんなの笑顔いっぱいの、楽しい写真が撮れて大成功でした。


私は、名前を名乗ると、よく、人から間違えられて、

「ゆずのアルバムのジャケット、デザインされた方ですよね」

と言われますが、そういうときはいつも、

「あ、違います。息子の幼稚園のアルバムは作ってますけど」

ってボケてます。

卒園に向け、アルバムが出来ていくのが、とても楽しみです。

2009年9月28日月曜日

お前さ~ん♪

いおが以前からよく、唐突に、

「お前さぁ~ん♪」

と演歌みたいな歌を歌っているので、

なんかそんな歌があるのかと思ったら、

『任侠ヘルパー』のテーマの

「Oh!My Soul~!」

のことでした。可愛い空耳です。

いおに本を読んでやるいゆ

夜、いゆが、いおにせがまれて、絵本を読んでやっていました。

『給食番長』 と 『めっきらもっきらどおんどん』。

いおは、誰かに絵本を読んでもらうのが大好きなのです。

私や佳代ちゃんもよく本を読んでやりますが、

最近はいゆに読んでもらうのがお気に入りなようです。

いゆも変な声色を出したりして、意外に熱演してくれるので

いおはゲラゲラ笑って、大喜びです。

ソファーで姉弟が一緒に絵本をのぞきこんでいる姿は

仲睦まじ気で、大変、微笑ましいです。

反抗期のいゆですが、機嫌のよい時は、弟を可愛がります。

が、そんな平和な光景もちょっとしたことで一転、

親には、険しく、

「わかってる!!いちいちいちいち、

 うるさいんじゃい!」

「えらそうに命令すんな、ハゲメガネ!」

とすぐに口答え。

「くそぅ・・・・ま、まだハゲてへんわい。」

そう言い返すのがやっとの私です。

描いたる!

2009年9月27日日曜日

憩いの森公園

昨日は、近くの憩いの森にいおを連れて行きました。

(いゆは剣道の遠征でした。)

弁当を食べ、遊具で遊んでいると、

いおは、すぐに、こころちゃんという名の

同い年の優しい女の子と仲良くなり、

一緒に緑色のドングリを集めたり、

それを土に埋めて遊んだり、

『家族ごっこ』をしたりしていました。

いおは、子ども役をしているらしく、母親役のこころちゃんを

「おかあさん」と呼んでいました。

おかげで、私は椅子に座って佳代ちゃんと話をしたり、

本を読んだりして、のんびりしていました。

いおは私達がべったりそばにいなくても

友達と上手に仲良く遊んでくれるので公園通いも楽です。


その点、いゆはシャイで人見知りだったなあ・・・。

見知らぬ公園の、初対面の子の輪の中になんて、

とても入って行けなかった。

一人、ダンゴムシばっかり集めていた不気味な少女でした。

PRONWEB Watchでインタービュー記事

PRONWEB Watch という、ビジネスニュースのサイトで

『星守る犬』についてのインタビューを受けました。

加納さんも答えてはります。

http://www.pronweb.tv/modules/newsdigest/index.php?code=1600

インタビュー記事をとりあげて頂き誠にありがとうございました。



2009年9月25日金曜日

いお、6歳になる

『星守る犬』の原稿UP。

明け方、空港に届けに行きました。


締め切り前のバタバタで、日記を書くことが出来ませんでしたが、

一昨日、いおが誕生日を迎え、6歳になりました。

家族の祝福を受け、一応ニコニコしながらも、

「でも、本当は僕は0歳の赤ちゃんじゃけえね」

と内緒のヒソヒソ声で私と佳代ちゃんの耳に、

こっそり言いに来ていた、甘えん坊のいおです。



うれしいなあ。6歳。

いおは3歳の時に病気をして長く入院しました。

あの頃、私は毎晩、死ぬほど天に祈っていました。

「私と佳代ちゃんの寿命を削ってもいいので、

 どうかこの子を助けて下さい」と。

私の寿命は元々しょぼくて短かそうなので、

それじゃ引き合わんだろうから、

頑丈そうな佳代ちゃんの分の寿命も、

勝手に足して祈ってました。

(佳代ちゃんごめん)


だから、退院できて、ものすごくうれしかったです。

そんなこともあって、元気になってからも、

いおにはついつい甘くなってしまいました。

「アホでもわがままでも何でもいいから、元気でさえいてくれれば」

そう思って可愛がって育ててきました。

結果、すごく気の優しい、とびきりのアホに仕上がってきました。

6歳なのに、まだ字も知りません。

簡単な足し算も、全くできません。

テレビのことは「てべり」、柔らかいは「やらわかい」といいます。

「金玉」「うんこ」などが大好きです。

幼くて、どんくさくて、全体的に発達もゆっくりです。

でも、いいところもあって、

優しいところと、寝起きのいいところが自慢です。

貧乏のせいもありますが、

人のものをうらやましがったり、

欲しがったりしないところも、いいところだと思います。

欲しいものがあると、何でも自分で工夫して作ろうとします。

そういう、いいところを大事に、元気に育ってほしいと思っています。


いおがブロックで作った、始まったばかりの新ライダー、

仮面ライダーWのベルトです。

うまいことできていて、びっくりしました。

自分で工夫して、ひもをくくりつけて、ウエストに巻いて

遊んでいます。

ご覧の通り、ひもがコマ回しのひもなので、

細すぎて腰に食い込んでますけど、

本人はすっかりライダー気分です。

2009年9月23日水曜日

いゆの アホの子の主張

ひょんなことから、いゆが『少年の主張』の県大会という、

スピーチコンテストみたいなのに出ることになり、

締切目前の原稿と画材持参で応援に行ってきました。

(こないだの、ひとりぼっちの雨の運動会のことがあるので、

 さすがに今度こそは、観に行ってやらねば・・・と)


他の出場者の主張は、みんなかしこそうな、

生徒会長の演説っぽい、弁論部っぽい感じでした。

控え席で待ってるいゆは、困った様な、へなちょこな表情で

一番アホの子に見えました。

可哀想に・・・。

無理もありません。

本来、こういうことが最も苦手なタイプの、

地味で冴えない、シャイないゆなのです。

うっかり原稿審査で代表に選ばれてしまった時にも、

「なんでうちが、選ばれてんねん!罰ゲームか!」

「主張したいことなんて、うちは別になんもないっちゅうねん!」

と泣いていました。

実際、いゆの書いてた主張は、どうみても薄っぺらい、

一番アホそうな内容でした。

みんな、平和とか、いじめ問題とか、少年犯罪とか、

深くて重いテーマを扱っているのに、

うちの子のは100%、アホ丸出し・・・・。

しゃべりも下手だし、誠に残念な感じです。

一応、直前に佳代ちゃんに稽古をつけてもらって、

やぶれかぶれのダメもとで、出場しました。

すると!  

結果は何と、まぐれの準優勝。びっくりです。

副賞の海外研修旅行(韓国一週間の旅)をGETしました。

でも相変わらず、面白い髪型のいゆでした。


2009年9月22日火曜日

さよなら チェさん

いよいよ、チェさんの帰国の日がせまってきました。

論文の添削は、先週、無事にすべて完了。

全部で5章、厚さにして3センチくらいの枚数でした。

佳代ちゃんはこの2カ月ほんとによく頑張りました。

そのお礼にと、チェさんが

「どうか、ご家族の時間をあと一日だけ私に下さい」

と言って下さったので、佳代ちゃんといゆが

待ち合わせ場所に行ってきました。

ほんとは、私といおも誘われていたのですが、

いおは、佳代ちゃんの弟くん一家の家族旅行に参加中で、

私は、作画の締切で大変なので遠慮させてもらいました。


でも、毎日夜遅くまで大学近くのカフェに行っていたのは、

チェさんと、いゆと、佳代ちゃんの三人なので、

(佳代ちゃんはいゆのたまりまくった宿題を横でさせながら

 同時にチェさんの添削をしていたので)

ともに毎晩カフェ・エクランで頑張ってた、戦友三人の

ガールズトークの方が、きっと盛り上がったと思います。

(ちなみに、カフェ・エクランとは、自習室にぴったりのカフェで、

 夜中2時までやってて、電源もとれてノートパソコン持込み可で、

 安くて、美味しくて、学生たちにとって、大変便利なカフェです。

 ちなみに、私もときどき、ネームを考えるのに利用していて、

 加納さんと、『星守る犬』についての打ち合わせをしたのも

 カフェ・エクランでした。)


さて、いゆと佳代ちゃんは、

『スントゥブ・ハウス』という大学近くの韓国料理のお店で

チェさんにランチセットをご馳走になり、

チェさんから心のこもったお手紙をもらい、

そのあと、山のような沢山のプレゼントをもらったのだそうです。


これまで、

「自分はプロではないし」

「学生の勉強会やら、いゆの宿題の監視のついでに

 チェさんの添削もやってるだけだし」

と、お礼を絶対に受け取らなかった佳代ちゃんだけど、

チェさんのドラマティックな演出に、今回ばかりは断り切れず、

ありがたく全部もらって帰ってきました。


その演出とは。

辛いスントゥブを食べ、豆乳ソフトアイスを食べ終わると、

チェさんが一旦退席し、

長身の韓流イケメン男性を連れて戻ってきました。

何と韓国から彼女を迎えに来られたという、

チェさんの旦那さんでした。

(いゆは、田中真紀子似の天然系の面白いチェさんに

 こんなイケメンのかっこいい旦那さんがいたことに驚き、

 マジでびびったそうです。)

そして旦那さんは、数々のプレゼントを持って来られました。

まず、作りたての自家製キムチ5キロ。

韓国海苔。

サムゲタンスープ。

韓国激辛ラーメン。

朝鮮人参入りの秘酒。

そして、何だか高価そうな大き目のブランドのバッグ。

いゆには、若い子に人気だというCath Kidstonのポーチ。

どどどーんと、次々に並べられる品々。

こんな高価なものはもらえないと恐縮する佳代ちゃんに、

実は私の夫は韓国でレストランなどを経営する実業家です、

夫も心から感謝しています、どうか受け取ってください、

と二人並んで頭をさげられたそうです。

まるでグリム童話みたいな、王子様の登場だったそうです。

で、とうとう、ありがたく全部もらったとのこと。


スントゥブ・ハウスに佳代ちゃん達を迎えに行ったので、

私もチェさんの旦那さんにお会いしましたが、

ほんとに背が高くて若くてハンサムな、優しそうな人でした。

こんなハンサムな旦那さんが、

二年間、子どもの面倒をみながら、

チェさんの留学をサポートをしていたんだなあと

感慨深く握手をしました。

(言葉は通じませんが、お互い面白いお嫁さんを

 持つ者同士の友情が、国を超えて芽生えたような

 気がしました。)


別れ際、チェさんは佳代ちゃんに抱きついて泣いていました。

そのチェさんの肩を、韓流イケメンが支えていました。

いいご夫婦だなと思いました。

わずか二カ月でしたが、とても心に残る出会いと別れでした。

さよなら、チェさん。韓国でもお元気で。


 ↑ これは、もらったキムチで佳代ちゃんが作った豚キムチ。

辛くて、すごく美味しかったです。

キムチ、まだまだ冷蔵庫に大量にあります。


そして、↑ これがチェさんの旦那さんが持って来られた

すごい贈り物の数々。

ここには写ってないけど、さらに激辛ラーメンと、

キムチのでっかいタッパーが2個あります。


≪追記≫

チェさん速報。

チェさんは佳代ちゃんのことがあまりにも気に入りすぎて、

旦那さんとお姑さんと相談した結果、

これから半年間で残りあと3章分の論文を書いたら、

来年2月~3月頃にもう一カ月間、

佳代ちゃんに添削をしてもらうためだけに

日本に滞在するらしいです。

まじで?


2009年9月20日日曜日

臼井先生のこと


ショックです。

とても悲しいです。


臼井先生とは一度だけですが、

お話をしたことがありました。

(9年前の出版社の新年会で、

 偶然おとなりの席になって)


こんな私なんかにも、

気さくに話しかけて下さって、

すごく優しい方でした。


本当に信じられません。

とても悲しいです。

2009年9月17日木曜日

『本ゆ』の原稿アップ

『本当にあったゆかいな話』の『大阪いやんばか~ん』の

原稿を仕上げて送りました。

今回は、いゆとの大喧嘩の話や雨の運動会のことなど、

いゆネタが満載です。

月末に発売予定なので、よかったら見てやって下さい。


ここからは、10月に掲載予定の『星守る犬』の続編の

残りの作画に集中です。

新型インフルエンザに気をつけて、頑張りたいと思います。

2009年9月16日水曜日

広島FMで『星守る犬』を紹介してもらいました

今日は、夕方、広島FMの

冨永晃道さんの『Vibe on!MUSIC』にお邪魔して

『星守る犬』を紹介してもらいました。

DJの冨永さんは「ええ声~」で、とてもかっこいい方でした。

音楽とナレーションで、たっぷり作品を宣伝してもらって、

本当にありがたかったです。

冨永さん、広島FMの皆さん、呼んで頂いて

どうもありがとうございました!



で、自分もすっかり忘れていましたが、実は私、

大昔、ラジオのパーソナリティーをやっていたのでした。

信じられないでしょ? この口下手の私が・・・。

でも本当なんですよ。

20年くらい前、東京FMで、サックス奏者の朝本千可さんと

二人で、二年間くらいオサレな音楽番組をしてました。

当時私は23~24歳くらいで、駆け出しの学生漫画家。

しっかり者のお姉さんと、弟分のアホの子・・・みたいな

コンビ関係でした。

音楽のチョイスも、紹介も全部、朝本さんがして下さって、

音楽のことをよく知らない私は、ギャグ漫画家らしく

ただただ、頑張ってボケたおしていました。


それから、10年くらい前にも、ラジオ大阪で、

演歌歌手であり、民謡界の第一人者の成世昌平さんと、

こってこての番組『繁盛倶楽部』というのをやってました。

繁盛隊という方々が、商店街を生でレポートして下さって、

中継で私らとジャンケンして、パンやお魚を値切ったり、

タイムセールの情報をお知らせしたりするという、

びっくりするほど地域密着な番組でした。

で、毎回、よきところで、成世先生が、生三味線で歌いはる

歌謡コーナーがあったりして。

こってこてのこってこてでした。


どちらの番組も、何で漫画家の私が相方に選ばれたのか

全くわかりませんが、でも、良い経験になりました。

よく、「ラジオは話芸を鍛える」といいますが、

私は・・・・・全然上達しませんでした。





2009年9月15日火曜日

学校に呼び出される

いゆの中学校の先生からお電話があり、

佳代ちゃんと一緒に放課後の学校に行きました。

いゆの通う学校では、宿題忘れがひどいと、

『自己を見つめる』(通称『自己みつ』)という名前の

反省文を書くことになっていて、

この『自己みつ』が三枚たまると、何と、

両親ともに呼び出しがあり、生徒指導室で、

学年主任の先生と担任の先生と両親&本人を交えて、

厳し~い指導があるのです。

で、この度ついにいゆの『自己みつ』が三枚たまり、

私達両親への出頭命令が下ってしまったというわけです。


生徒指導室に通されると、スーツ姿のきりっとした感じの

めちゃめちゃ厳しそうな先生方が・・・。


両先生から、じっくりこってり、

一体、何故こんなに宿題をためたのか、

今後はどのようにするのか、

などなど、こんこんとご指導を受けました。

うなだれ、しゅんとする村上家一同。

家では暴れん坊将軍のいゆも、怖い先生方の前では

神妙な顔をしています。

(いおだけが、KY全開で、はしゃいでいましたが)


今までためた宿題も、これから出される宿題も

必ずきちんと提出することを、先生方に約束し、

生徒指導室を後にしました。


夕暮れの帰り道、

いゆがとうとう車の中で白目をむいてひっくりかえり、

「もう無理だよ~。うち、ためすぎちゃったもん、宿題。

 しかも毎日毎日新しく増えるんだよ、宿題が。

 まさに借金苦だよ~。金利地獄だよ~。

 大人だって自己破産とか、公的資金注入とか、

 救済の道があるやんか~。

 うちだってもう、いっぺん、ちゃらにしてほしいよ~。

 もう、終わる気がしないよ・・・・。」

と嘆いていました。

ちゃらになんかなるいかいな!

何が公的資金じゃ。悪知恵働かせてる暇があったら

宿題せい、宿題!



とりあえず家に帰って、いゆと一緒にこれまでにためた宿題を

全部、紙に書き出してみました。

確かに、結構な量をためていて、ちょっとたじろぎましたが、

でも、毎日こつこつやっていけば終わらない量ではなさそうでした。

一緒に宿題の債務返済プランをたててみました。

毎日こんだけずつコツコツやったら、いついつには終わるからって。

つらいだろうけど、ためたのは自分だから、

毎日ちょっとずつがんばって、ちゃんとやりきろう・・・と。

深いため息をつくいゆ。


もしかしたら、最近のいゆのイライラの原因のうちの一つは

この、たまる一方の宿題の山だったのかもしれないなあ。

自業自得だから、ついつい親に八つ当たりしてたんかなあ。


しっかし、いゆ。

宿題のことで先生に怒られて、学校に親が呼び出されるだなんて、

もはや、のび太じゃん! 

とほほほ・・・・。

まさしく、のび太のぐうたらと、

ジャイアンの横暴さと、

スネ夫の小ずるさを兼ね備えし、我が娘、いゆ・・・。

そんで嫁がドラえもん体型て!

うちはもう、何子何雄Fやねん!

まったく、子育ても 日々 苦労が絶えません。

2009年9月14日月曜日

広島FMの番組で

地元のラジオ局、広島FM(HFM)で、

『星守る犬』の紹介をしてもらえることになりました。

私も恥ずかしながら出演します。

明後日、9月16日(水)の冨永晃道さんの夕方の番組です。

夕方6時頃からのコーナーだそうです。

もしよかったら聴いてやって下さい。

広島地区は78・2Mhz  福山地区は82・1Mhzだそうです。


今日は一日、色塗りを頑張っていた村上たかしでした。

頑張れ

佳代ちゃんは、遅くまで、毎日、添削。

ためまくったいゆの宿題も横でみてやりながら。

頑張れ佳代ちゃん。

頑張れいゆ。

私も、ブロックで遊ぶいおを、すぐ横でみながら、

作画を頑張ってます。

頑張れ村上家。

2009年9月13日日曜日

18時間寝たいゆ

昨日の、

「雨天決行・弁当なし・家族の応援なしの運動会」

の心身の疲労からか、

いゆは眠りに眠り続け、何と18時間も寝ていた。


朝、九時頃起きてきて、

「お母さんお腹すいた」と朝食を食べ、

ドラゴンボール改を見て、

何と!!!  また寝た。

どんだけ寝るんだ、いゆ。 アホか。 脳みそ腐るぞ。

1日20時間くらい寝るなんて、新生児並の睡眠時間やぞ。



だが、少しうらやましかった。

年をとると、もうそんなには続けて眠れない。

6~7時間も寝たら自然に目が覚める。

18時間、寝倒すのにも、若さと体力が要るのだ。

いっぺんでいいから、私もそんな風に思う存分寝てみたい。

だけど、大人は忙しいし、色々やらなきゃいけないことがあるから、

(締め切りとか、早朝のゴミ出しとか、幼稚園の送り迎えとか)

そんなにたっぷりと寝ることは出来ないのだ。

つくづく、コドモがうらやましいなあと思った。


≪追記≫

って、ここまで書いて思ったんですけど、

いゆにも切羽詰まったやるべきことこと、あるはずなんですけど。

たまってる宿題とか、暗誦しなきゃいけないものとか、いっぱい。

寝てる場合じゃないやろ、いゆ!

また「自己みつ」やぞ、「自己みつ」!


2009年9月12日土曜日

かわいそうないゆ

今日はいゆの学校の運動会の日でした。

剣道部メンバーは7時10分頃に集合とかで、

朝、学校まで車で送って行ってやりました。


でもどう考えても、朝からザンザカ雨が降っていたので

今日は運動会はさすがにないだろうと思って

うちの家族は誰も観に行ってやっていませんでした。

(中止のときのために、体操服のほかにも

 教科書など授業の道具も持って行ってたみたいだし)


ところが・・・・。

あったらしいんです!今日、運動会。

あの雨の中!


いゆ、ずぶ濡れで運動会、頑張ってたのに、

家族の誰も見に来てくれていない。


しかも!

佳代ちゃんの勘違いで、「生徒は給食があるはず」

と何の弁当も持たせていなくて・・・。


ずぶ濡れで腹ペコで、もうさんざんだったらしいです。

「ありえへん!考えられへん!最悪や!」

4時ごろ家に帰ってきて、猛然とどんぶり飯を食べながら、

ぷんすか怒っていました。

お弁当の時間には、

「みんなにちょびっとずつ食べ物を恵んでもらってしのいだ」

そうです。

かわいそうないゆ。

でもちょっと面白いいゆ。


ガツガツご飯食べながら、

「でも、ある意味、おもろかったわ。雨の運動会。」

「みんな寒さでぶっるぶる震えててんで。

 男子なんか、上半身裸の種目があって、

 細い男子がチワワみたいに震えてて、

 うちが、『○○、お前大丈夫か』って聞いたら、

 歯をガチガチ言わせて蒼白い顔をして

 『うん、かなり死にかけてる』って言うてた。」

「うちのダンス用のTシャツって色褪せてたんやけど、

 たまたまテントの上にたまってた水がちょうど

 ザッパーンって大量にうちにかかって、

 ずぶ濡れになったおかげで、色が濃くなって、

 うまいことみんなと同じ色になったわ。」

「靴も靴下もどろどろやから、みんな裸足になっててん。

 逆にテンションがあがって、祭り感があったわ。」

「ほんまに、ベタに、何のひねりもなく、

 『もしも、雨の日に運動会するとー、

 やっぱ、こうなっちゃいますよねー』

 っていう、そのまんまの展開やった。
 
 いい経験になった。

 逆に思い出になった。」


可哀想だけど、ちょっとおもろいことになったらしい

いゆの運動会でした。


誰も行ってやらんかったうえに、

弁当なしでごめん。


2009年9月11日金曜日

大人なのに牛乳を吹く

風呂上がりに牛乳飲みながらテレビを見ていて、

うっかり笑って牛乳を吹いてしまいました。

Aスタジオの鶴瓶師匠があんまり可笑しくて。


油断していたところ、虚を突かれました。

いゆに「44の大人が牛乳吹くか!?」と馬鹿にされました。

後片付けが大変でした。

2009年9月10日木曜日

次々出来るゴーヤー

毎日食べても食べても次々にゴーヤーが実ります。

もう大抵の料理は試してみて一巡しましたが、

個人的にはチャンプルーと天ぷらが好きです。

今日は歯触りをシャキシャキと少しレアに残して、

塩で揉み、マヨネーズで和えたものが出ました。

マヨのコクと油脂で苦みが和らぎ、マイルドな味でした。

あと、甘くて美味しい黄色いプチトマトもよく採れます。

いおのお弁当のいろどりにぴったりです。

2009年9月9日水曜日

小学館八巻さん、来広。

夕方、小学館の八巻和弘さんが来られました。

瀬戸内海をはさんだお向いさん同士である、

松山の和田ラヂヲ先生のところに行かれた帰りに

広島にも、わざわざ立ち寄って下さいました。

(和田ラヂヲ先生は八巻さんと現在スペリオールで
 政治漫画を連載中。いつも楽しみにしています。)

八巻さんの神戸での武勇伝は以前、日記にも書きました。


八巻さんは私の尊敬する喜国先生や、西原先生の連載を

起こされた方で、編集王でも有名な熱い編集さんです。

そんな八巻さんが、20年くらい前に

私の大阪の仕事場にふらっと会いに来て下さったことがありました。

そして、そのときのことを八巻さんがとてもよく覚えておられ、

(当時の私の部屋の様子や、机の形、その机の上に
整理中の軍艦島の写真が広げてあったことなども全て)

その記憶力のすごさにちょっとびっくりしました。

私なんて昨日のことも覚えていないのに・・・。


ちなみにうちの佳代ちゃんも記憶力がいいですよ。

考えたこと何でも話しておくと全部覚えていてくれるので

携帯できる外部記憶装置としていつも重宝しています。

2009年9月8日火曜日

自分の映るテレビ放送に赤面

夕方6時17分からのテレビ、いおと佳代ちゃんと三人で見ました。

(いゆはまだ学校から帰ってきていませんでしたので)

私の顔が映るたびにいおと佳代ちゃんが手を叩きました。

「おとうさん、てべりに出てよかったねえ」

(他の子より少し幼いいおはテレビのことを『てべり』と言います)

顔から火が出る思いでしたが、うれしかったです。

映像にナレーションつきで作品をたっぷり紹介して頂きました。

とても感謝しております。

広島ホームテレビの皆さん、

『星守る犬』をニュースで取り上げて下さり誠に有難うございました。

2009年9月7日月曜日

速報!明日9月8日、広島ホームテレビに!

本日、テレビの取材がありまして、

明日の広島ホームテレビのニュース番組で、

『星守る犬』のことを紹介して下さるそうです。

報道番組、「Jステーション」の中で、

夕方6時17分頃からの流れる予定だそうです。


作品のモデルとなった海にも撮影に行きまして、

グラビアアイドルのイメージビデオのように

波打ち際を歩く、たかし44歳。

広島の皆さん、

よかったら是非見て笑ってやってくださいませ。

2009年9月6日日曜日

残暑の最後っ屁

冷夏で涼しかった分を取り戻すかのように、暑い一日でした。

稲穂の実入りも気になるところなので、これは歓迎すべきこと。

8月末で、もうプール終いしている施設が多いですけど、

こういう日こそプールで泳ぎたくなりますよね。

さて。

提出して、やっと終わったかに見えたチェさんの論文の添削、

実は何故か佳代ちゃんの作業は、その後もまだまだ続いています。

前回の添削したものが、ものすごく高評価だったそうで、

同じ本に入る予定の、これまでの分も全部直してほしいとのこと。

ほぼ毎日やっているのですが、

A4サイズ1200字が残りあと27枚もあるそうです。

これを帰国までの2週間で仕上げなければならないそうで、

佳代ちゃんは子供が寝た夜中に「なんでわたしが??」と言いながら、

ひとり赤ペンを走らせています。


そんなチェさんも『星守る犬』を読んで感想を聞かせてくれました。

「中西さんから、泣ける話と聞いて読んでみましたが、
 でも、正直、どこで泣いてよいのかわかりませんでした。(笑)
 それで、もう一度、最初から全部、読んでみました。
 二回目に読んだ時、心の動いた、感動する場面がありました。
 奥さんが旦那さんに離婚を切り出すところです。
 今まで相談してもよそ見して真剣に聞いてくれなかった。
 まるで他人事のように奥さんや娘さんの問題にも無関心。
 最終的に、病気になって、仕事も何もしていない。
 この男性はジゴウジトクです。
 私はいつも努力をしていた奥さんに、一番共感します。」


とても参考になるご意見を聞くことが出来、勉強になりました。

天真爛漫な明るいチェさんは25日に帰国の予定です。

賑やかな人がいなくなると、淋しくなります。


2009年9月5日土曜日

『ダ・ヴィンチ』10月号 『ほぼ日感激団。』の皆さんが!!

今日は少し、長くなりそうでごめんなさい。

9月5日発売の『ダ・ヴィンチ』10月号、

68・69ページにて

ダ・ヴィンチ出張版

『ほぼ日感激団。コミック『星守る犬』編』

という座談会形式の見開き記事を掲載して頂きました。


感動しました。

読んでいて涙ぐみました。

あんまりありがたくて。ありがたすぎて。

ぐすん。

感涙の理由は大きく次の三つです。


まず私は、「ほぼ日」の大ファンであること。

当然、手帳も6年前からずっと「ほぼ日手帳」です。

(普段まったく買い物をしない質素な私ですが、
「ほぼ日」発信の本やらモノはときどき買います。
届く小包の全てがすごく可愛く、満足度が高いのです。
「心がこもっている感」を感じるので幸福になります。)

また、ほぼ日の皆さんの座談会形式の読み物は特に大好きで、

いつも欠かさず楽しみに熟読しています。

その大ファンの「ほぼ日感激団」の皆さんが、

何と私の描いたマンガを囲んで、色々とお話しくださる。

これほど光栄なことがありましょうか。

そしてその記事の内容の温かさ・深さにも感激しました。

入居募集中の看板を素通り

(空きはあっても住めない。この街には居場所がない。)

奥津の髪型の変らなさのひどさ

(少年のまま老けた。うまく大人になれなかった中年。)

などなど、作者本人も意図していなかった部分まで

細かく読みこんで頂いていて、本当にうれしかったです。


最後にあややさんが、

「・・・私も去年犬を亡くしてから全然・・・・そのことを

 しゃべることが出来ないくらい消化していなくて。

 ためになることとか、だから全然言えないんですけど・・・」

とおっしゃると、

「そんなのいいんだって」

「いい。いい。」

と言われるシェフさんとゆーないとさん。

このくだりに、私もつられてうるうる。

また、

「特別な犬っていうのがいるという話ではなく、

 『犬』というものがすべての人に対して、

 特別なことを与えてくれている・・・」

という言葉にも胸が熱くなりました。

すみません、ちょっと病院に行ってきます。

続きはまたあとで書きます。

≪ここから追記です≫

病院行ってきました。月に一回の持病の健診でした。

中座して失礼しました。続きです。

とにかく、私にとっては、まさに憧れのほぼ日の皆さんが、

拙著について色々語って下さるということは、もう、

それだけで感激する、夢の様な出来事でした。


感激の理由、その2は、

横里さんが糸井さんにわざわざ拙著をお薦め下さったということです。

「この本は最初、横里さんが糸井さんに薦めてくれたんですよね」

「あんまりそういうことはしないんですけど、でも、これだけは!

そうしたら本をお渡ししたその日の夕方に机の上に『号泣しまし

た』ってメモがあって。読んですぐ電話をくださったんですよね。」

なんだか信じられません。

本当にもったいない、過分なことだと思います。

『ダ・ヴィンチ』では8月号でもBOOKMARKでレビューを頂き、

9月号でもプラチナ本としてご紹介頂きました。

さらに『rerations.』では長文の書評をお寄せ下さいました。

(私はこの横里さんの文章を一生の宝物にして生きています。)


 本当に心から感謝しています。


感激の理由その3。

それは糸井重里さんからのコメントです。

ほぼ日のファンで、

『Say Hello!』『ブイヨンの気持ち』を愛読していた私の描いた

へっぽこな犬漫画が、

逆に糸井さんのもとに届いていたなんて。

あまりのことに、涙が出ました。

本当に思いがけない、しあわせなことでした。


気がつけば、こんなに長くなってしまってすみません。

私は「おとうさん」と全く紙一重の小さな存在なので、

この幸運をなかなかうまく受け止めきれません。

ほぼ日感激団の皆さんと、ライターの瀧さんと

糸井重里さんと、横里隆さんに、ただただ感謝です。


2009年9月4日金曜日

中国新聞に

今日の中国新聞に先日の取材の記事が掲載されました。

取材の模様は こちら↓ 


このときのお話を記事にしてくださったのでした。


とても大きなスペースで取り上げて頂き、びっくりしました。

本当にありがとうございます。石川さん&中国新聞さん!!


そして。。

その文面が深い「配慮」に満ちているのに感心しました。

記事の内容の大筋は取材のときに私が石川さんにお話した、

そのまんまなのですが、

病気や身体的なハンディキャップといった個人的な事柄には

一切触れないようにして、うまくまとめて下さっているのです。

(佳代ちゃんのお父さんのガン、私の抱える持病など諸々)

これには感心しました。


「どんな方が読んで下さっているかわからない」

「誰かを傷つけるようなことがあってはならない」

こういう意識は見習わなければならない点だと思いました。


たとえば、『メダカの選別』の話にしても、私が話した内容は、

「こっちでアルバイトを探す佳代ちゃんについていって、試しに

僕もハローワークでコンピューターに入力してみたんですよ。

でも僕、大学も中退だし、資格も一個もなくて、

漫画家しかしたことないから、職歴も『なし』だし、

事務も簿記も英語もパソコンもできないし、字も汚いし、

腕力にも全然自信ないし、口下手で営業トークもできないし、

特技もなし。

その上、僕、心臓と肝臓の持病があって、

無理の出来ない身体なんで力仕事も無理、

軽作業で、無資格で、近場で、何かできるものとなると、

『メダカの選別』の仕事、一個だけやったんですよ。(笑)

ところがこれ、但し書きで、『ただし視力の良い人求む』って。

がーん!て。(笑)

僕、目が、ものすごく悪いんですよ。近視で乱視で老眼で!

で、つまり、求人ゼロ。ええ~!!ゼロ!?って。(笑)

大爆笑した佳代ちゃんが、

『アカン、やっぱり、たかしさんは漫画の仕事だけしとき』って。

『アルバイトは私が引き受けた』って、講師の口を見つけて。」

みたいな話でした。

上のまとまりのないだらだらした話を根気よく聴いて下さり、

それを「かしこ」な言葉で、簡潔に過不足なく要約し、さらに、

病気や視力障害といった私の個人的なハンディキャップには

言及しないよう配慮して書いて頂いたのが、

「村上さん自身、雑誌の仕事が減り、ハローワークに通った
こともある。漫画一筋に生きてきて四十歳を過ぎ、
『あなたに可能な仕事は』とコンピューターがはじき出した
仕事は『メダカの性別判定』だけだったという。
「どこにでもいる面倒くさがりの男性が小さなきっかけですべてを失う日本の『今』を描きたかった」と語る。」

という記事です。すごいでしょ。プロの仕事って。

私のことだけでなく、私と同病・同条件の人のことも考えると、

本当にすみずみまで配慮の行き届いた文章だな、

と感心し、勉強になりました。

石川さん、こんな素晴らしい記事にして頂き、感激です。

本当にどうもありがとうございました。