今日の中国新聞に先日の取材の記事が掲載されました。
取材の模様は こちら↓
このときのお話を記事にしてくださったのでした。
とても大きなスペースで取り上げて頂き、びっくりしました。
本当にありがとうございます。石川さん&中国新聞さん!!
そして。。
その文面が深い「配慮」に満ちているのに感心しました。
記事の内容の大筋は取材のときに私が石川さんにお話した、
そのまんまなのですが、
病気や身体的なハンディキャップといった個人的な事柄には
一切触れないようにして、うまくまとめて下さっているのです。
(佳代ちゃんのお父さんのガン、私の抱える持病など諸々)
これには感心しました。
「どんな方が読んで下さっているかわからない」
「誰かを傷つけるようなことがあってはならない」
こういう意識は見習わなければならない点だと思いました。
たとえば、『メダカの選別』の話にしても、私が話した内容は、
「こっちでアルバイトを探す佳代ちゃんについていって、試しに
僕もハローワークでコンピューターに入力してみたんですよ。
でも僕、大学も中退だし、資格も一個もなくて、
漫画家しかしたことないから、職歴も『なし』だし、
事務も簿記も英語もパソコンもできないし、字も汚いし、
腕力にも全然自信ないし、口下手で営業トークもできないし、
特技もなし。
その上、僕、心臓と肝臓の持病があって、
無理の出来ない身体なんで力仕事も無理、
軽作業で、無資格で、近場で、何かできるものとなると、
『メダカの選別』の仕事、一個だけやったんですよ。(笑)
ところがこれ、但し書きで、『ただし視力の良い人求む』って。
がーん!て。(笑)
僕、目が、ものすごく悪いんですよ。近視で乱視で老眼で!
で、つまり、求人ゼロ。ええ~!!ゼロ!?って。(笑)
大爆笑した佳代ちゃんが、
『アカン、やっぱり、たかしさんは漫画の仕事だけしとき』って。
『アルバイトは私が引き受けた』って、講師の口を見つけて。」
みたいな話でした。
上のまとまりのないだらだらした話を根気よく聴いて下さり、
それを「かしこ」な言葉で、簡潔に過不足なく要約し、さらに、
病気や視力障害といった私の個人的なハンディキャップには
言及しないよう配慮して書いて頂いたのが、
「村上さん自身、雑誌の仕事が減り、ハローワークに通った
こともある。漫画一筋に生きてきて四十歳を過ぎ、
『あなたに可能な仕事は』とコンピューターがはじき出した
仕事は『メダカの性別判定』だけだったという。
「どこにでもいる面倒くさがりの男性が小さなきっかけですべてを失う日本の『今』を描きたかった」と語る。」
という記事です。すごいでしょ。プロの仕事って。
私のことだけでなく、私と同病・同条件の人のことも考えると、
本当にすみずみまで配慮の行き届いた文章だな、
と感心し、勉強になりました。
石川さん、こんな素晴らしい記事にして頂き、感激です。
本当にどうもありがとうございました。
3 件のコメント:
あっ、読めた、読めた。
なぜか最近、私のパソコンから、たかし先生のブログ、
タイトルだけしか読めないで、
かんじんの日記内容が表示されないことがあって。
タイトルだけみて、中味を想像していました。
良い中味でした。
それしかできない仕事、どうしようもなくそういうふうにしか出来なかった、
それを「天職」と呼ぶのです。
なかなかひとは天職にはめぐり合えずに、
日々のたつきを生きていくもののようです。
天職をつかめたのですから、これからも、
ゆかいな漫画をたくさん生み出してくださいね。
そこそこ長生きできるように祈っていますぞ。
新聞記者の方の配慮の行き届き方、すばらしいですね。
たかし先生、どうぞこれからもご自愛の上、漫画一筋でお願い致します。
bukyoさん
それは私のせいです。
最近時間がなくて、
タイトルだけ書いて中身を
書いていないことが
多かったので・・・
すみません。
ちょこさん。
本当にそうですね。
新聞記者さんはすごいですね。
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