いゆが墓石にお水をかけているとき、
一匹のセミが飛んできて、
いゆにぴたっととまって離れない。
振り払っても振り払っても、すぐに戻ってきて、
また、いゆの肩や背中や袖口にぴたっとくっつく。
こういうときの、お盆あるあるネタ。
「そのセミ、きっと、死んだおじいちゃんやで。」
「お盆やからいゆのとこ来てくれはったんやね。」
的なことを人は言いがち。
言いますよね、すぐそういうこと。
いゆは特におじいちゃん子だったので、
そんなことを皆から言われたもんだから、
むげにはセミを追い払えなくなってしまって、
とほほな顔で、
そのセミのブローチをずっと胸元にくっつけたまま
お墓参りをしていました。
それを見たいおは「いいなあ、お姉ちゃん」とうらやましそうでした。
お墓参りが終わるとそのセミは頭上をくるっと一周回ってから
ジジジッと鳴いて林の方に飛んで行きました。
お盆あるあるでした。
3 件のコメント:
ふふふ、よりによって蝉とは、おじいちゃん、いゆちゃんに、
存在をしっかり示したかったのですね。
わが亡き父は、生前にふざけて、
おれは死んだらお盆には、蚊になって現れて、
おまえたちをぶちっと刺してカイカイにしてやるよ、
と笑いながら私に言ったのでした。
お盆シーズンに蚊はつきもの、
刺されたくないから、私は、ぺちんぺちんと、
蚊をたたいています。
お父さんだったらどうしようという思いがよぎりますが、
しかたありません。
痒いのはごめんです。
実家に行きましたらば、母が蚊遣りをぶんぶんたいて、
おもいきり蚊を殺生していました。
たかし先生も、いゆちゃんたちに、お盆のときに何の動物になってあらわれるか、
今のうちに話しておくと、気づいてもらえるかもっ!?
あはは~~(*^_^*)
その蝉、やっぱり、おじいちゃんですよ(笑)
反抗期とはいえ、いゆちゃん、やっぱり優しい子ですねぇ。
bukyoさん ちょこさん
やっぱりそう思います?
お盆は全国各地できっと
そういうことを話しておられるのでしょうね。
「今、きっとこの部屋で笑って聞いてるよ」
「あばあちゃんの好きなテレビ番組に
しておいてあげよう」
みたいにねえ。
なすのうし、きゅうりのうま。
いいですね。
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